西寧から峡谷を下り黄河の流れに出る
西寧を出発して「合群峡」という峡谷を下り黄河が流れるあたりに出た。黄河のあたりは
標高が低くなり、気温は高くなる。木の葉が芽吹いていた。また、この付近は
回族と言うイスラム教徒が住む地帯であるから、回教寺院であるモスクがあった。
西寧を出発したばかりの辺りでは標高が高く、5月のはじめでも木の芽は芽吹いていない。
家々は土の塀で四角く囲まれていた。周囲は黄土高原の風景である。
西寧を出発したばかりの辺り。まだこの辺りは標高が高い。
ま回教寺院にトイレを借りに入った。師匠から一対一でコーランを勉強している様子。
本がコーランであるかどうかは分からなかったが、文字はアラビア文字の様であった。
こんな僻地でも熱心な回教徒はアラビア文字で勉強したいるとはチョットびっくり。

合群峡と言う峡谷に入る。くねくねとした谷沿いの道を走る。


奇妙な岩山が見える。日本なら立派な観光地になるが。

こんな岩があれば、中国でも観光地になると思うが、場所は余に辺鄙なとこで、
人家もほとんど見えない。

グーグルアースの地図を拡大してみるとこんなルートを通っていたらしい。合群峡。



羊飼いの少年、白い帽子を被っているから回族の少年である。


黄河が近い。木々が緑色になってきた。標高が低くなってきた証。

どこまでも続く赤い山肌の山。樹が生えていない。こういう赤い山を中国語で
丹霞地貌と言うのかもしれない。しかしあまり辺鄙なところであるせいか、
この辺りの赤い山には何も特別な名前が付いていない。

歩いているのはチベット族のおばあさんらしい

この山も赤い山なのだけれど逆光で・・・・

干されているのはトウモロコシか

この赤い山の下を黄河が流れているかもしれない。

どこまでも続く赤い山。中国の南方には6っ箇所の丹霞地貌が世界遺産として
登録されているが、これほど赤くなくても世界遺産になっている。



滔々と流れる黄河に出る。黄色くなくて青い黄河である。

黄河に掛かる橋を渡る

グーグルアースの地図を拡大してみると、渡った橋がわかった。
グーグルアースの地図で見ても、黄河の水は青い。

この橋の名前は「乙麻目黄河大橋」であるらしい。「乙麻目」とはイーマームゥ」と
読むのだがチベット語だとおもう。

黄河を渡ったところにあった街子郷と言う少し大きな町に入った。そこにあるモスク。
塔の建物が中国風になっている。壁に擦れて書かれているスローガンには、
避妊の意識を高め、子供を節約して育てようと言うように読める。

9年の義務教育を普及しようと言うスローガン。回族のおじさん達。


ここは街子郷と言う少し大きい街であるらしい。この地方特有の赤い山が近くに迫っている。

街子郷という街の中を歩く女性。下の写真の女性はハイヒールを
履いて、おしゃれをしている。ベールを被っているから回族とも考えられるが、
この地区は循化撒拉族自治県であるので、撒拉族の女性かもしれない。

目的地の方向から逸れて、黄河に沿って下流に行ってみる。気のせいか黄河が
濁ってきたようである。

回族の葬儀の帰りだと、タクシーの運転士が教えてくれた。葬儀には村人の
全員が参加するらしいが、女性は葬儀に参加しないようである。

確かに葬儀に女性の姿は見えない。女の子の姿は見えた。

黄河の色が少し黄色に変わってきた。

